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2007年9月

恐怖の廃校 ~4~

ポタポタ落ちる雫はシーンと静まり返った教室内に不気味に響いて、春花と瑠璃はさらに怖くなった。

「春花さん、これからどこに行けば?」

「そ、そんなの自分で考えればいいでしょ?私あの馬鹿、肇を探しに行くわ。」

「えっ?じゃ、じゃあ、私は?」

「あんたは他のみんなを驚かしてよ。その為に呼んだんだから。いい?分かった?」

「う、・・・うん。」

春花はそれだけ言うと慌てて教室内を出て行った。その場所から逃げ出すように―――。

しかし、それがこれから起こる本当の恐怖の始まりとは知らずに―――。

一人その場に置き去りにされた瑠璃は、真っ青な顔で椅子に座っていた。

「私一人でお化けやるなんて・・・。」

独り言をブツブツ言っていると誰かが歩いてくるような音が遠くの廊下から聞こえてくる。

どうやら肝試しにやってきた誰かのようだ。

そう思った瑠璃は自分も怖くて仕方がないけど、和彦と梨絵、賢治と美佐、博人と良子達のうちの誰かだろうと不気味な音を立てる準備とお化けの格好に着替えてジッと待った。

しかし、しばらくたっても足音は聞こえるけれど、人の声が全く聞こえてこないことに少し不安を覚えた瑠璃は、相手からは見えないようにこっそりと廊下を覗き込んだ。

「ヒッ!!」

彼女が見たそれは――――。

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恐怖の廃校 ~3~

この不気味な廃校で、まだ春花は瑠璃を驚かすつもりでいた。

和彦と梨絵、賢治と美佐、博人と良子達がそれぞれ入ってきた頃を見計らって―――。

しかし、肇にこっそりと打ち明けると肇は嫌がった。

「こんなところでやるなよ!

もし、本物が出てきたらお前どうするつもりだよ。」

「そんなの実際いるわけないじゃん。私、信じてないし―――。」

「じゃあ、お前一人であいつら脅かせばいいだろ?俺は別の場所に行くぜ。」

「ちっ、ちょっ、肇~~。」

春花はその場に一人取り残された。いや、正確には二人。

瑠璃は少し離れた場所に立っていたので春花達のやり取りは聞いていない。

「どうするの?彼、追っかける?」

「ううん、いいわ、あんなやつ。本物にでも出くわせばいいのよ。」

二人はとりあえず今いる場所に一番近い場所の部屋へと入っていった。

そこは普通の教室のようだった。

しかし、使っていない為あちこちにゴミは散乱し、無造作に机や椅子が積まれていた。

そして、机の一つにペットボトルが倒れたまま置かれていた。

中にはまだ飲み物が残されている。

それはまるでついさっきまで誰かが飲んでいたような感じがして春花と瑠璃はブルッと震えた。なぜならそのペットボトルからは雫がポタリポタリと落ちていたからだ。

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