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2007年8月

恐怖の廃校 ~2~

お化け役に決まった瑠璃と春花、そして肇はまず始めにどこに待機してみなを驚かすかを相談した。

春花「ねえねえ、こことここ、それからここなんかはどう?」

肇「うんうん、なかなかいい場所じゃねーか?君はどう思う?」

肇に聞かれ、瑠璃は真剣に考えていた。

瑠璃「そうですね。確かにここはいいんじゃないですか?それと、この場所はちょっと・・・。」

春花「ちょっと・・・なに?」

瑠璃「ここはうわさで本当に出るって言われている場所なので、私はやめておいた方がいいと――――。」

肇「ああ、ここは俺達の間でも出るって言われてるぜ!俺はここはちょっとやめといた方が。」

春花「ふ~ん、そう。じゃあ、ここを除いた場所でいい?」

そう言われて二人は同時に「うん。」と頷いた。

他の友達が待機している間にお化け役は配置につかないといけないので、三人は廃校の中に入っていった。

手にはそれぞれ懐中電灯を持って。

先頭には唯一の男である肇が・・そして、春花、瑠璃の順に歩いていった。

建物内は不気味に静まり返っていて、今にも本物が出てくるのではないかと思えるほどだった。

肇の服を片手で握りながら春花はいつ瑠璃を自分達から引き離そうかとそればかり考えていた。

瑠璃は2人の後を少し送れてついていった。

廊下は端から端までは見ることが出来ない。なぜなら途中で90度に曲がっているからだ。それだけではなく、かつて部屋の入り口に取り付けてあったであろう教室の名前が書かれた板も外れて床に落ちている。

それ以外にも泥や食べ物のゴミが散乱して、壁には落書きが大きく書かれていた。

≪悪魔≫

≪た     す   け て    ≫

≪死≫

肇と瑠璃がそのに気が付き「うわっ。」「きゃー!」と言う悲鳴を聞いて、ようやく2人が見ていたそれに気付き春花も悲鳴を上げた。

顔面蒼白の3人はそれでもようやく驚かす場所に着いた。

時間は予定内。

そろそろ和彦と梨絵、賢治と美佐、博人と良子達が順番にここにやってくることになっている時間だ。

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恐怖の廃校 ~1~

それは僕が中学生の時。

ちょうど真夏の暑い時期だった・・・。

もうすぐ9月になろうと言うのに、暑さは変わらず、夜も寝苦しい日が続いていた。

そんな時に外で遊ぶと言ったって暑すぎてとても遊べたもんじゃない。それに市民プールに行ったって、人が多すぎて泳ぐというよりも水に浸かりに行くようなもの。僕達8人はこの暑い夏、それでも何か出来ないかと話し合った。

博人「おい、和彦、こんだけ集まってるんだからさ~、何か面白いこと出来ないか?」

和彦「そんなこと言ったってこの暑さじゃな・・・外でなんか遊べやしない。」

春花「そうだよね。日に焼けるの私・・嫌い。」

良子「私も嫌。でもさー、こんなけ人がいたらあれ出来るんじゃない?」

肇「あれって・・・もしかしてあれか?」

梨絵「いいけど誰が誰と組むの?」

賢治「そりゃくじ引きに決まってるだろ?」

美佐「それでいいけどさー、お化け役は誰にするの?」

春花「そりゃあ、あの子しかいないでしょ?」

春花がいうあの子とはクラスで嫌われている瑠璃のことだ。

彼女はどちらかというと少しおとなしい子で、いつも一人でいた。

しかし、容姿はなかなか可愛いので意外と男子には人気があった。それが春花には気に食わなかった。それはそうだ。自分が好きな博人が男子達に混じって話しているのを聞いてしまったからだ。

そんな時、夏休みに入り、この話が出た時「しめた!」っと思い彼女を誘い出して怖がらせ、失禁したところに男達を連れて行けばさすがに幻滅するはずとにらんだのだ。

そこで早速美佐に電話をしてもらい家から出すことに成功した。

瑠璃「こんな時間に何のようですか?」

良子「あのさー、私達これから肝試しをやろうと思ってさー。」

和彦「良かったら一緒にどうかと思って誘ってみたんだ。嫌だった?もしそうなら帰ってもらっていいから。」

瑠璃「いえ、嫌・・じゃないです。で、何をするんですか?」

春花「私達肝試しをやるんだけど、こんだけいるからさー、お化け役と両方いるんだよね。で、くじで誰が何をやるか・・、誰と組むかを決めようと思うんだけどいい?」

瑠璃「・・・・はい。」

それから春花は持っていた手帳の一ページを破り、その場でくじを作った。

そして順番にひいていってもらった。

その結果瑠璃と春花、そして肇がお化け役に決まった。

和彦と梨絵、賢治と美佐、博人と良子のペアが決まり、順番も決まった。

彼らが今いる場所は古い小学校。

今はもう廃校になった学校だ。

それはもう何年も前に使われなくなった学校で、今では建ってはいるが、窓ガラスはあちこち割れて部屋の中に破片が散らばっている。

そこが今では肝試しとくればここというくらいに不気味なことで有名なのだ。

うわさではここに通っていた生徒が自殺したという話もある。

瑠璃を含め、9人はこれから怒ろうとしている恐怖をまだ誰も知らない・・・。

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